中小企業省力化投資補助金はいつからいつまで?

中小企業省力化投資補助金は、中小企業がロボットやIoTなどの人手不足解消に効果があるデジタル技術を活用した設備を、事業に導入するための経費の一部を補助する制度です。事業者は中小企業省力化投資補助金を使うことで、生産性の向上・付加価値の向上・賃上げを目指します。

中小企業省力化投資補助金はカタログ型と一般型が用意されており、カタログ型は随時公募を受け付けているものの、一般型は公募の時期が定められています。

この記事では、中小企業省力化投資補助金はいつからいつまで?という点をテーマに基本的な情報と併せてご紹介します。中小企業省力化投資補助金に興味を持っている方は、ぜひ参考にしてください。


中小企業省力化投資補助金一般型の基本情報とは?


まずは、中小企業省力化投資補助金の一般型の基本的な情報についてまとめました。補助金の申請を考えている方は、自社が対象になるかどうか考えてみてください。


中小企業省力化投資補助金の補助対象者

中小企業省力化投資補助金の補助対象者は、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。

中小企業者(組合関連以外)

中小企業者(組合関連)

小規模企業者・小規模事業者

特定事業者の一部

特定非営利活動法人

社会福祉法人

補助対象事業者の詳細については、中小企業省力化投資補助金(一般型)公募要領(第2回公募)を参考にしてください。


 

中小企業省力化投資補助金の補助対象事業

中小企業省力化投資補助金の補助対象事業とは、生産・業務プロセス・サービス提供方法の省力化を行う事業を指します。補助金を受けるために守らなければいけない基本要件は、以下を参考にしてください。

労働生産性の年平均成長率+4.0%以上増加

1人当たりの給与支給総額の年平均成長率が事業実施都道府県における最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上、または給与総支給総額の年平均成長率+2.0%以上増加

事業場内最低賃金が事業実施都道府県における最低賃金+30円以上の水準

次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表など(従業員21名以上の場合のみ)

中小企業省力化投資補助金の補助上限額

中小企業省力化投資補助金は、従業員数によって補助上限額が異なります。

従業員数

補助上限額

大幅賃上げ特例後の

補助上限額

5人以下

750万円

1,000万円

6〜20人

1,500万円

2,000万円

21〜50人

3,000万円

4,000万円

51〜100人

5,000万円

6,500万円

101人以上

8,000万円

1億円


 

中小企業省力化投資補助金の補助率

中小企業省力化投資補助金は、補助上限額以内かつ以下の補助率までの補助金を受け取れる制度です。

事業分類

補助金額1,500万円まで

補助金額1,500万円を超える部分

中小企業

1/2

(大幅賃上げ実施2/3)

1/3

小規模企業者

小規模事業者

再生事業者

2/3

1/3


 

大幅賃上げの特例措置とは

大幅賃上げの特例を受けるための要件は以下の通りです。

給与支給総額の年平均成長率+6.0%

事業場内最低賃金が事業実施都道府県における最低賃金+50円以上の水準

どちらか一方でも未達の場合には、補助金上限額との差額を事務局に返金しなければいけません。


 

中小企業省力化投資補助金はいつからいつまで?

続いて、中小企業省力化投資補助金はいつからいつまでなのかを見ていきましょう。


 

中小企業省力化投資補助金はいつから?

中小企業省力化投資補助金は2024年から開始。そして、中小企業省力化投資補助金の一般型は、これまで以下のスケジュールで第1回・第2回の公募が締め切られ、第3回の公募を受け付け開始予定です。

公募回

公募開始日

申請受付開始日

公募締切日

採択発表日

第1回

2025年1月30日

2025年3月19日

2025年3月31日17時

2025年6月16日

第2回

2025年4月15日

2025年4月25日

2025年5月30日17時

2025年8月中旬予定

第3回

2025年6月中旬予定

2025年8月上旬予定

2025年8月下旬予定

2025年11月下旬予定

公募スケジュールについての最新の情報は、中小企業省力化投資補助金一般型の公式サイトにて確認してください。

中小企業省力化投資補助金はいつまで?

中小企業省力化投資補助金はいつまでなのか?という点は、2026年9月末頃まで継続的に公募を実施する予定とされています。


 

公募にはGビズIDプライムアカウントは事前に取得しておくべき

公募にはGビズIDプライムアカウントの取得が必要です。IDの取得には一定の期間がかかるため、余裕を持って取得手続きを済ませておきましょう。



 

中小企業省力化投資補助金の応募申請・交付申請スケジュールとは?

中小企業省力化投資補助金の応募申請・交付申請は以下の流れで進みます。

補助金申請を考えている方は、スケジュールを把握しておいてください。


 

1.事前準備

中小企業省力化投資補助金に申請する準備を進めます。

GビズIDプライムアカウントの取得

事業計画書作成

機械装置・システムなどの選定

特に事業計画書作成には一定の時間がかかります。無理のないスケジュールをたててください。


 

2.応募申請〜採択

必要な書類を集めて応募申請を行います。中小企業省力化投資補助金の申請は、電子申請システムで実施しなければいけません。その後、3ヶ月程度で補助金交付決定の結果を受け取ります。採択を受けた場合には、次のステップに進みましょう。


 

3.交付申請準備〜交付申請

交付申請に必要な準備として、導入予定の機器や設備の相見積もりをとった上で事業者を選定します。その後、交付申請を行い、事務局の交付決定を待ちましょう。


 

4.交付決定〜補助事業実施・確定検査

事務局から交付決定を受けた後は、18ヶ月以内に補助事業を実施します。補助事業は、採択発表日から20ヶ月以内に完了させなければいけません。

この期間内に、発注・納入・検収・支払いなど全ての手続きを済ませ、実績報告書を事務局に

提出してください。事務局は実績報告書をもとに、確定検査を行います。


 

5.補助金請求・補助金受け取り

確定検査完了後、補助金請求を実施して補助金を受け取ります。このスケジュールを見れば分かるように、補助金を受け取ることができるタイミングは補助事業完了後です。補助事業に必要な費用は、事前に事業者が準備する必要があります。


 

6.効果報告

補助金を受け取った後は、5年間効果報告をします。効果報告は毎年4月に実施しなければいけません。この報告を怠った場合・虚偽報告があった場合、事務局は補助金の返還を求めることがあります。


 

まとめ:中小企業省力化投資補助金はいつからいつまで?

いかがでしたか?今回の内容としては、

・中小企業省力化投資補助金は中小企業などの省力化に対する取り組みを応援する制度

・中小企業省力化投資補助金にはカタログ型と一般型があり、一般型のみ公募期間が定められている

・中小企業省力化投資補助金は第2回までが完了しており第3回は2025年8月に申請受付開始予定

・中小企業省力化投資補助金を活用して完了した補助事業には5年間の報告義務がある

以上の点が重要なポイントでした。中小企業省力化投資補助金は、人手不足に悩む事業者が省力化を目的として新しい機器やシステムを導入することをサポートします。この記事を参考に、中小企業省力化投資補助金の公募スケジュールを把握しておきましょう。


 

まとめ:中小企業省力化投資補助金の採択率は?採択率を上げる方法や採択結果について

いかがでしたか?今回の内容としては、

・中小企業省力化投資補助金は中小企業の賃上げを目的とした制度

・中小企業省力化投資補助金の採択率は公表されていない

・中小企業省力化投資補助金の採択率を上げるためには補助金制度の目的に沿った事業を提案する必要がある

・補助金申請の専門家に支援を任せると、採択率の向上が期待できる

以上の点が重要なポイントでした。中小企業省力化投資補助金の採択率は現段階で公表されていませんが、採択率を上げる方法を理解し、効果的なアプローチができるようにしてください。


 

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